ハウスメーカーの選定について
はじめに
約1年前の話なのだが、複数のハウスメーカーに見積もりをお願いして契約する会社を選定した。選定にあたって個人的に基準を設けて比較していたのだが、今回はそれを紹介したい。
選定基準
ハウスメーカーを選定するポイントとして、大きく分けて4つの観点があると思っている。私たちはその4点を総合的に判断して最終的にアキュラホームと契約をしたのだが、比重の置き方には個人差があるので最終的に自分たちの納得のいく選定ができればそれが正解なのだろう。
1. 価格
契約前の概算見積もりを基に選定する。ハウスメーカーごとに見積もりの出し方が異なるので、価格の細かい内訳は確認が必要。書面で出た各社の見積もりをExcelなどでデータ化して、フォーマットを揃えると比較しやすい。あらかじめ予算を決めて、追加費用も含めてどれくらいの価格になるかを予想することも大切だと思う。
2. 性能
耐震性、断熱性、気密性が主な比較ポイントか。この辺りは数値として現れるので比較しやすいと思う。とはいえ具体的な数値を公表していない会社も多いので、宿泊可能なモデルハウス等に行ってみるのも住み心地を体感できるという意味で良いかもしれない。その他、各社の性能向上に関する取り組みについて質問をしてみるのも良いと思う。(自然災害に関する耐久実験や自社開発の商品有無など)
3. デザイン
ハウスメーカー毎に得意な間取りやテーマが異なるかと思うが、それよりも重要視すべきなのが「希望に近い間取り、テーマを提案してくれるか」だと思う。こちらが提示したイメージに対してしっかり形にしてくれなければ、入居後の生活をイメージできず打ち合わせも楽しくない。デザインに関する打ち合わせは楽しんで進めるべきだと思っている。
4. 信頼性
注文住宅に限らず、ものづくりは人との関わり合いで成り立つ。一生に一度の買い物をするのだから、関係者と信頼関係を築くことは大切だと思っている。こちらの意図を汲み取ってくれるか、問題があったときに解決に向けて一緒に動いてくれるかなど様々な観点があると思う。小さな子供のいる家庭の場合は、打ち合わせ中の施主に対する配慮も重要になってくるだろう。
比較方法
気になったハウスメーカーに見積もり依頼を出し、打ち合わせを数回行った。
その結果を表にまとめて1-5段階の相対評価を行い平均値を出した。
価格 | 性能 | デザイン | 信頼性 | 総合 | |
---|---|---|---|---|---|
住友林業 | 2 | 4 | 3 |
4 |
3.25 |
スウェーデンハウス | 1 | 3 | 4 | 3 | 2.75 |
アキュラホーム | 3 | 2 | 5 | 5 | 3.75 |
桧家住宅 | 5 | 1 | 2 | 1 | 2.25 |
ヤマト住建 |
4 |
5 | 1 | 2 | 3 |
各社の寸評は以下。
住友林業
BF構法が特に目に留まった。各種数値も調べた限りでは良いと感じた。担当営業もその辺りは自信があった様子。打ち合わせ前におもちゃや簡易ベッドを用意してくれたりと気配りを感じた。しかし価格が初回の見積もり時点で予算オーバーだった。間取りも修正したい部分がいくつかあり、さらなる値上がりの可能性が見えた。予算オーバー+変更の可能性がある中で契約をするのは危険と判断し見送り。
スウェーデンハウス
個人的に1番やりたかった北欧テイストのハウスメーカー。木製サッシとトリプルガラスを採用したオリジナルの窓が1番の特徴かと思う。ただ、単価が比較している5社の中で最も高かった。また、北欧風デザインに関して妻と意見の対立があり断念。(最終的に和モダンをテーマに建てることになった)
桧家住宅
Z空調を1番の売りにしているハウスメーカー。全館空調を標準で入れている割には、価格がとても安いと感じた。しかし、出てきたプランに面白みが感じられず営業のゴリ押し感も肌に合わなかった。
ヤマト住建
価格を抑えて家の性能を高めることに重点を置いているハウスメーカー。油圧式の制振ダンパーや全熱交換型の換気システム、オール樹脂サッシのトリプルガラスが標準で付いている。見積もりと性能に関しては安心できたが、間取りや内装を含めたプランに不安があった。営業の説明も冗長なことが多く、信頼関係も築けなかったことから見送り。
アキュラホーム
事前調査では正直そこまで評価は高くなかったが、初回打ち合わせで訪れた住宅展示場のデザインに目を奪われた。(このデザインにインスパイアされて和モダンの家にすると決めたほど)ローコストメーカーと紹介されている割にはあまりローコストではないというのが最初の印象だった。しかし蓋を開けてみると性能に関する取り組みは思ったよりしっかりしており、デザインも私たちの想像の一歩先をいく提案を常にしてくれた。問題に対する受け止め方も他社に比べて最も真摯だった。ちなみに打ち合わせの度に手書きの手紙を投函してくれたのはアキュラホームの営業だけだった。
さいごに
約1年前の記憶を掘り起こしながら書いたので思ったより時間がかかった。私達は住宅ローン減税の13年適用を狙った関係で検討開始から契約までにあまり時間をかけられなかったが、縛りがない場合は慎重に進めた方が良いと思う。
アキュラホームの紹介
今回はアキュラホームの特徴をまとめようと思う。
ハウスメーカー選定の頃から思っていたが、アキュラホームに関するブログ記事を検索してもなかなかヒットしなかったので直接質問をぶつけまくったのを覚えている。
会社紹介
いくら概要でも情報少なすぎるだろWikipediaさん・・・
まあいいや。
会社のHPを貼っておきます。
アキュラホームは、日本の建築で最もポピュラーな木造軸組工法
を得意としている(というか多分それしかやってない)ハウスメーカーで
ジャーブネットと呼ばれる、全国規模のビルダーネットワークを主宰しているのが最大の特徴。ジャーブネットの詳細は以下を参照。
ハウスメーカーを調べ始めた段階では、ローコストメーカーの先駆け的な感じで紹介されている記事が多かったけど個人的にはローコストメーカーだとは思っていない。
(おそらく方向転換の過渡期に契約したのだと思っている)
理由としては3点
- そもそも価格を抑えられていない(安いは安いけど、他のローコストメーカーと競るレベルではない)
- オリジナルの耐力壁を使ったり商品のデフォルトに無垢材が使われていたりと、チープなイメージから脱却する意思を感じる
- 商品紹介で価格の安さを前面に押し出していない。
かといって、性能やデザインに何か特徴があるかと言ったらそうでもない。
印象としては価格、デザイン、性能のバランスが取れているといったところか。
耐震性
上記の商品紹介にもあるが、耐震等級3はクリアしている。
さらに耐震実験を何度もやっているらしい。
うちはさらに外周4寸角+制振ダンパーをつけてもらったのでまあ安心かなと。
価格
48坪という大きさと、色々好き勝手つけた割にはそこまで高くなかったという印象。
ただし、価格の観点でのみ述べると他のローコストメーカーの方が抑えられたのではと思う。
デザイン性
スウェーデンハウスのような北欧テイストの家が得意だったり、住友林業のように良質な木材をふんだんに使って和モダンテイストを〜、みたいなことはできない。
しかし、特徴があまりない分設計段階で要望を伝えれば、ある程度叶えてくれる柔軟性があると思っている。
※これは設計士さんの手腕によるところもあるので一概には言えないが。
実際に間取りやデザインは満足のいく形で進めることができている。(実際の仕上がりがイメージ通りかはさておき)
気密性
これに関しては数値で宣伝をしていない分、正直不安なところもある。
しかし、C値に大きく作用するであろう断熱材の扱いに関してはしっかりしている模様。
グラスウールの施工に関してはマイスター認定されている職人しか施工できないという規定が設けられているとのこと。
参考サイト
グラスウールの施工がずさんで、引き渡し後の新居が悲惨なことになるというのはよく聞く話だが、こういった取り組みをしている会社は安心できると思っている。
(もちろん立ち合い+確認はするつもりだが)
明日はいよいよ地鎮祭。
1年かけてここまできたが正直長かった・・・
この道のりを次回以降で少しずつ紹介していきたい。
以上
マイホームプロジェクトの開始から現在まで
初投稿ということで、まずは自己紹介から。
職業
インフラ系のシステムエンジニア(いまは仮想化とかクラウドとか5Gとか)
家族構成
妻と子供2人(どちらも女の子)
趣味
最近ギターを始めた。あとはゲームとかスノボとか(最近行ってない)
年齢
アラサー
着工予定
6月中旬
引っ越し予定
2021年10月
次に現在の家づくり計画の軌跡を簡単に紹介。
2019年6月ごろ
初の住宅展示場へ足を運ぶも
ゴリゴリの営業をされて心が折れる。
(まじでヤベーやつに当たったと今になって思う)
2020年6月
1年前の傷が癒えたところで家づくり再開。
近くの住宅展示場を攻め始める。
2020年7月 - 8月
使えるツールを片っぱしから使ってあらゆるHMを調べまくる。
この辺りから比較検討項目の多さに気づき病み始める。
2020年8月末
数多のハウスメーカーの中から
アキュラホームにお願いすることに決定。
設計の本格的な打ち合わせが始まる。
2020年9月
間取りの打ち合わせが始まる。
この頃から精神状態が正常に戻ってくる。
2020年10月
分筆など土地関係の手続きを進める。
幸い実家の土地に家を建てる関係で土地代や近隣関係の考慮はないものの
手続き上必要な知識が多く勉強の日々だったことを覚えている。
2020年11月 - 2021年3月
電気配線、証明、カーテン、インテリアの打ち合わせ。
長丁場の打ち合わせが多く体力的にきつかった・・・
2021年4月 - 2021年5月
間取りの細かい変更に関する打ち合わせやローンに関する手続きなど。
この時点で間取り、インテリアはほぼ確定・・・と思っていた。
2021年6月
ウッドショックの関係で4寸の柱が調達できないとの連絡。
闘った結果、別の樹種で4寸角を手に入れてもらい合意。
ついでに(言葉が悪い・・・)最終確定前にサッシやLANケーブルなど諸々変更。
最近家系ブログやTwitterを見始めたが、皆情報量がすごい・・・
特に性能に関しては最重要事項で動いている人がほとんどだと思う。
諸々の打ち合わせもひと段落してきたので、少しずつ記録を残していこうと思う。
※上記の詳細な紹介は後日別記事にて。